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2018年02月26日
九州大学 ベトナムのエビ養殖場内にエネルギー循環システムの実証サイト

九州大学水素エネルギー国際センターが、ベトナムの研究機関やバイオマス関連技術の開発を行う明和工業らと協力し、ベトナムのエビ養殖場内にエネルギー循環システムの実証サイトを建設した。これは、サトウキビなどの搾りかすからバイオガスを生成し、燃料電池で発電するシステム。

 

まず、ベトナムで入手が容易なサトウキビやココナッツの搾りかすなどの有機性廃棄物のバイオマス化に着目した。また、バイオガス化のために必要な有機性廃棄物を分解する菌の供給源には、エビなどの養殖池の汚泥を活用することを発見した。今回運転に成功したのは、加温や保温を行わずに、有機性廃棄物と養殖池の汚泥を投入するだけで、発電用燃料として活用できるメタンと二酸化炭素の混合を生成するシステム。

 

同バイオガスは、実証サイト内に設置した1kW級の固体酸化物形燃料電池(SOFC)に供給される。今年1月から発電実証を行った結果、発電効率は53%だった。これは、エンジン発電機の約2倍にあたるという。

 

また、実証サイトで発電した電力は、姫路市のダイセン・メンブレン・システムズが導入する装置に供給される。同装置は、高効率曝気(ばっき)装置(超微細気泡散気装置)といい、エビの養殖池に酸素を供給するために空気を送るもの。今後、エビの養殖について大幅な省エネ化が実現するという。